自己紹介って事前に考えてます?
今週のお題「自己紹介」
今回は、私のいるスペインと、日本での自己紹介で感じた違いについて考えてみます。
いつ自己紹介します?
人生の中では、何度も自己紹介をする機会があります。
たとえば、
- 新学期で、新しいクラスメイトの前で
- 加入した部活動で、先輩の前で
- 塾や習い事で、同じクラスのみんなの前で
- 合コンや飲み会で、参加メンバーの前で
- 受験や就活で、面接官の前で
- 新入社員として、先輩や上司の前で
- 転職した職場で、部下、同僚、上司の前で
- PTAなどの子供の活動で、他のパパママの前で
- 趣味の集まりや生涯学習の場で、他のメンバーの前で
あとは何でしょう…。とにかく何かと自己紹介する機会はあります。
私の疑問
そんな時、いつも私は疑問なのが、
「自己紹介しましょう」と言われた時に、一体どれほどの人がいつもきちんと考えて、自己紹介しているんだろう
ということです。
事前に考える場合、そうでない場合
受験や就活なら分かります。受かるための大事な面接ですもの。事前に、自己アピールなどをしっかり紙に書いたりして、自分という人間を冷静に分析なんかしたりして、決められた時間で、これとあれを言うぞなどと、考えることもあるかもしれません。
ですが、それ以外の自己紹介はどうでしょう。
私に関して言えば、いつも行き当たりばったり。たいてい、何も考えていない時に、「じゃ、自己紹介お願いします」と言われるので、「えぇ、ヤベっ、何言おう」と毎回慌てます。
毎回慌てるなら、事前に考えておけばいいんですけどね。
日本での経験
また、これは特に日本にいた時に感じたことですが、
新学期や、新入社員の挨拶、あるいは飲み会とか、自分一人ではなく、多くの人が順番に自己紹介することになった場合、なぜか一番始めに自己紹介する人の形式に他の人が続くという傾向があります。
つまり、最初に自己紹介をする人が、
「私は、山田太郎と申しまして、出身は長崎県。趣味は最近、ゴルフを始めました。休日は映画をよく見に行きます。特技といえば、学生時代からやっている空手でして…」
などと言おうものなら、次に続く人も、「名前、出身、趣味、特技」を披露していく傾向が強い。
一方で、最初に自己紹介した人がかなり適当な人で、
「えっと、私は山田太郎です。趣味は映画です。」
で終わりになってしまうと、次の人も、「名前、趣味」を言って終わりというパターンです。
もう少し別のことを言いたい、と思っても、3人目、4人目、5人目と同じパターンで来ると、自分だけ出身地を付け加えたり、今の職業について言及したりするのは、一人革命を起こすような勇気が要ります(少なくとも私は…チキンなんで)。
スペインでの経験
私は今、スペインに住んでいるのですが、スペインというのはマイペースな人が多いので、逆に今は、「自己紹介は最初のヤツのフォーマットに従え」パターンが破られることが多々あります。
しかも、自分が話す機会が得られたとばかりに、長々と一人演説を繰り広げる猛者もいます。
他の人は皆、1分程度で自己紹介を終えているのに、既に一人で10分以上、話してるっていう人です。
その場にいる人々は心の中で考え始めます。
- 何をそんなに話す内容があるんだろう
- まだこの後にたくさん他の人の自己紹介が控えてるんだけど…
- これ、一体あと何分続くわけ!
次第に聞いている方はあせり始め、疲れ始め、互いに目配せなんかして、薄ら笑いを浮かべたりしているのですが、本人はお構い無しで、延々話し続ける。
だからといって途中で止めるのも申し訳ない気がして、誰も止めることができない、そして、苦痛の時間が続いていくのでした。
これは1回だけの経験ではなくて、語学学校や大学院やらで何度か経験があるので、この手の人は空気読めない系の不思議キャラなのかなと思っています。
でも、その後、不思議キャラと思ってた人と、個人的に話してみると、すごく物分りが良くて、性格も良い人だったりして、普通に話す分には全然問題ないのです。なのに、なぜ複数の人の前での発表となると、あんなに長丁場になるんだろう。
これは私が抱いている謎の一つです。